フェアトレード現地生産者紹介 アジア サナハスタカラ



ネパール東部の平野部とそこに接するインドのビハール州東北部はミティラ地方と呼ばれ、この地方の女性は昔から村のお祭りや宗教的儀式、または結婚式などの重要な家族儀礼の時に、家の内外の壁や床にヒンズー教の神様や、動植物、人間、幾何学模様の絵を描く習慣があります。この独特なデザインと色使いの絵はミティラアートと称され、古くから欧州で高い評価を得ていました。

そしてこのミティラアートを床や壁でなく紙やテーブルナプキンに描くことによって、より多くの人に紹介すると共に、雇用の無いネパールの片田舎で女性たちに仕事の機会を与えることが出来るので、各地でミティラアートの商品化が始まりました。

しかしネパール各地に点在する零細手工芸品生産者グループはしっかりした販路をつくれず生産量を伸ばせませんでした。そして1989年にユニセフの支援により、約80の生産者グループからなる非営利団体サナハスタカラが設立され、共同で販路を開拓しています。サナハスタカラでは販路開拓だけでなく、商品開発指導や品質向上指導にも力を注ぎ零細手工芸品生産者グループの競争力強化に努め、また生産者が技術向上のための研修を受け入れられるように、受講経費をサポートしたりして、生産者の能力開発にも積極的に取り組んでいます。

あるミティラアート生産団体で働くカルナさんは、勤め始めて5年になります。夫の収入が不安定なため彼女の安定した収入は一家の生活費と子供の教育費の拠り所となっています。「商品に絵を描くのは床や壁に描くのとは違う喜びがあります。紙に描くことで多くの人が私達のミティラアートを見たり、気に入って買ってくれるのですから。また、収入を得て生活が良くなったり、仕事場でいろいろな人と話しをする機会が得られたのも嬉しいことです。」とカルナさんは自分の仕事を誇らしげに語っていました。

(参考:手工芸品を通した身近な海外協力byNP法人 シャプラニール)

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