フェアトレードの問題点


●値段:
フェアトレード雑貨は一般のアジア雑貨に較べて値段が高い傾向にあります。現地の生産者団体は雇用を生み出し十分に賃金を払うことを目的としていますので、現地の一般の業者に較べて輸出値段は高めです。理論上は中間業者を排除することによって、この割高感を解消できることになっていますが、実際のところ輸入を手がけるフェアトレード団体は一般商社に較べて資金力に乏しく、また商品の性質上からも大量輸入が出来ないため、輸入コストが割高になっています。また国内のフェアトレード団体は欧米諸国のフェアトレード団体のように政府や企業から潤沢な資金を支援してもらえないので、活動資金を確保するためにも少なくない利益幅を設定して小売店に卸しています。こうしてフェアトレード雑貨は小売店に入荷した時点で既に一般のアジア雑貨に較べてかなり高い値段になっているのが現状です。


●納期:
国内のフェアトレード団体を通さず、現地の生産団体と直接やり取りして輸入する場合、納期の問題が一般の商談と比べ頻発します。貧困のため病気や災害に遭いやすいので、生産計画に遅れが出るのは仕方ない面もありますが、改善しないことには継続して注文をもらうことが出来なくなります。

●品質:
フェアトレード雑貨の品質が一般のアジア雑貨の品質と較べて、かなり劣ることが少なくありません。商社の技術指導のもと徹底した品質管理を導入している現地企業の工場で生産される雑貨と較べて、フェアトレード雑貨は現地の生産団体が小規模で、技術的に未熟であるため、手作りのあたたかさがあるものの、品質に問題がある場合が少なくありません。なかには縫製や色落ち対策など、日本の市場で受け入れられるための最低限の品質管理さえ出来ていないものもまだあり、商品の開発・輸入をする日本側フェアトレード団体の課題となっています。

●本当にフェアトレード?
そして根本的なことですが、『フェアトレード製品』として売られているものが、本当に現地のNGOや非営利生産者団体から輸入されているものなのか証拠がありません。原産地表示詐欺や有機表示詐欺と同じ事が発生する可能性はあります。実際、フェアトレード製品として販売されている商品でも、現地の生産者組織が明示されていないケースがたくさんあります。かといって、国際的な認定機関に承認してもらわないものはフェアトレードではないというような方向もどうかと思います。認定されるにはそれなりに料金が発生しますし、また貧困層や弱者を雇用し内容的には非営利団体に限りなく近いような個人事業主からの購入などは、通常の商行為とみなされフェアトレードとは認定されないでしょう。


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