バングラデシュの首都ダッカ近郊のミルプールで難民救済のための事業として20年程前に非営利団体MWSC
(Mirpur Wheat Straw Center) が設立され、バングラデシュに息づく伝統芸術ストローアートを活かしたカード作りが始められました。MWSCは技術も教育も無く就職が難しい貧しい女性に対して技術トレーニングを施します。技術を習得し生産者となったら色付けされた麦わら(Straw、ストロー)とカードをMWSCから受け取り、センター内の作業場や自宅でカードを作ります。現在では自宅で取り組める仕事として地域の貧しい女性たちにも大変好評です。
この事業は難民や貧しい女性に現金収入をもたらした手工芸品事業の成功例として世界的に知られ、一時期は500人ほどの人が働いていました。しかし、年々海外からの需要が落ち込み現在ではセンターの生産者は約200人です。センターのスタッフは「どのようなデザインにしたらもっと売れるか」と常に知恵を絞っています。
「ひと月に100枚注文があれば何とか暮らしていけます」と話すロクシャナさんは、MWSCから支給される麦わらを切り貼りして一日に8枚ほどカードを作ります。一枚につき6〜8タカの収入になります(コメ1キロ=15タカ)。収入は出来高制で、だいたい月に780タカほどにはなるそうです。「私の収入だけでは生活が苦しい時があるので姉や妹もカードを作り、家計を支えています。」
(参考:手工芸品を通した身近な海外協力 by NPO法人 シャプラニール)