BCP(Bhaktapur Craft Printers) は手漉き紙生産を通じて貧困家庭の救済と僻地経済の活性化を実現させる目的で、1981年にネパール政府とユニセフの協力により設立されました。
現地でロクタと呼ばれる潅木の樹皮から作られる手漉き紙は古来よりその類稀な耐久性と防虫性を評価され、土地戸籍台帳や経典に用いられてきました。近年では欧米諸国からそのやわらかい風合いに人気が集まっています。
BCPではロクタ手漉き紙の生産を続け、発展を持続するために、森林資源の保全に万全の体制を敷いています。BCPの活動する地域では、森林を8つの区画に分割し、ロクタの収穫が出来るのは1年1区画だけに限定し、毎年収穫する区画を移動し、8年で一回りするようにしています。また収穫の時も一定の基準を満たさない若いロクタは収穫してはいけない等の決まりを設けています。
さらに、樹皮を煮込んでパルプを作る過程で従来の灰を使う方法では大量の燃料が必要でしたが、苛性ソーダを使用することにより、煮込む時間が半減され、必要な薪を半分以下にすることに成功しました。また、かまども熱効率の良い物を開発し、各村に普及させていったので、今では手漉き紙生産のために伐採される薪の量は従来の3割程度になっている所もあります。
環境に配慮すると共に貧困対策もBCPの大切な目標の一つです。就業機会の少ない西部ネパールではBCPのような団体はいつも就職希望者があとをたちません。しかし、生産者を選ぶ時には1家庭から1人だけとし、より多くの家庭の生活向上を目指しています。
(参考:BCP HP、シャプラニールHP)